後発医薬品

有害事象の責任

先日、朝日新聞の”声”の欄に医師からの投書がありました。 その中身は、”「処方箋に後発品変更不可」の印を押さずに処方箋を出したら、薬局で変更され、その結果有害事象が患者さまに生じた。その責任の一端は薬剤師にある。…”というものだったと思います。 …

後発医薬品変更に不向きな薬

4月よりの保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則の改正によって、薬剤師は「処方箋に医師からの”後発医薬品変更不可”の指示がない場合は、患者様に対して後発医薬品に関する説明を適切に行わなければならない」という義務規定を課せられました。 4月からこういっ…

後発医薬品分割調剤

今回の調剤報酬改正では“後発医薬品分割調剤“、いわゆる後発医薬品の”お試し調剤“が新しく制度化されました。 これは、後発医薬品に対する患者様の不安を和らげる為に、薬局において、患者様の同意を得たうえで、短期間後発医薬品を試せるように調剤期間を分…

後発医薬品の代替調剤

4月1日から、医療制度改正に伴う処方箋様式が変わり、処方医の後発医薬品への変更を不可とする指示がない限り、後発医薬品への代替調剤が認められるようになりました。厚生労働省でも後発医薬品推進の為のオリジナルポスターが作られ、患者様へ後発医薬品の…

経済学者の考える後発医薬品普及策

2007年12月11日の日本経済新聞”経済学教室”に、青山学院大学教授:飯塚敏晃氏が「後発医薬品使用推進策」として、一つの解決策を提案されています。 先ず飯塚氏は、今の後発医薬品の使われ方を次のように分析されています。 後発医薬品の使用は診療所に偏り(3…

処方箋、後発品優先

日本経済新聞11月10日朝刊に「処方箋、後発薬優先−原則利用に変更」という記事が掲載されました。 記事によると、厚生労働省は、現在医薬品の中での利用率が約17%にとどまっている後発医薬品の普及を促すため 医師に対しては処方箋を原則として後発医薬品の…

後発医薬品の使用責任

日本薬剤師会学術大会が10月7日、8日と神戸市で開かれました。 後発医薬品使用促進は、分科会の中でも主要なテーマとして多くの意見が述べられました。わが国の後発医薬品の数量ベースでのシェアは17%と、アメリカ(63%)・イギリス(59%)などと比べて極端…

後発医薬品推進の為に

先日、”ファーマシューティカルケアの実践〜薬物治療における新しい薬剤師の役割”という題で、聖マリアンナ医科大学病院薬剤部部長:増原慶壮氏の講演を聞きました。増原氏はかねてより有名なジェネリック医薬品推進派の論客で、この日も積極的に自らの病院…

 医薬分業と後発医薬品

先日、「医薬分業と後発医薬品の普及、推進における薬剤師の役割」という題で、日本保険薬局協会会長 三津原博氏のお話を聞きました。 三津原氏といえば、大手チェーン薬局日本調剤株式会社の社長。医薬分業の黎明期から現在までを知り抜いておられる方で、…

先発医薬品は患者負担

2007年5月13日付けの日本経済新聞の一面を見てビックリしてしまいました。 医療保険、後発薬普及へ見直し・政府検討 政府は先発医薬品(新薬)と効果が同じで価格が安い後発医薬品の普及を促すため、医薬品に対する公的医療保険の適用範囲を見直す検討に入っ…

-後発医薬品使用推進の為にすべき事

4月22日読売新聞に「厚生労働省:処方箋における医薬品、後発医薬品が前提。」 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070422ik01.htm という記事が出ました。 後発医薬品使用推進の目的は、 ①国の財政における医療費の削減 ②患者様の意志に基づ…

-後発医薬品と先発品の違い

参考文献:ジェネリック医薬品Q&A(じほう) 製剤学(廣川書店) 先の後発医薬品①でも述べたように、後発医薬品は先発品と有効成分が同一で、投与経路、用法・用量、効能・効果が同じ医薬品です。 しかし、添加剤は違います。通常、医薬品は主薬(有効成分)に下…

-世界での使用状況

わが国の医療費は、平成14年度で31兆1240億円(国民一人当たり24万2000円)、その内薬剤費が占める比率は約21%で6兆5331億円です。 また、わが国の老人医療費は平成13年度では総額11兆6560億円と、国民医療費の37.2%を占め、老人一人当たりの医療費は75万7…

後発(ジェネリック)医薬品①定義

後発医薬品とは 現在、製薬企業は研究開発により新薬を開発・販売しています。 人の疾病を治療する新薬の研究では、まず有効な物質を見つけ出し、その時点で特許申請をします。特許期間は申請より20年、医薬品の場合は承認データが必要とされるので、5年の延…