瀬戸内海に浮かぶ汐島。呉からこの島に向かうフェリーの甲板の上で、少女は母と一緒に周りの風景を見ているのだが、その表情はあまりにさえない。 そんな風情とは裏腹に、彼女は四つ折りにした一枚の紙を固く握りしめている。 それは、「ももへ…」と書かれた…
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