2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

適応外処方

先日朝日新聞に「子宮内膜症の生理痛にロイコトリエン受容体拮抗剤が効果がある」旨の記事が掲載された。 子宮内膜症の増殖部位には肥満細胞が存在し、ケミカルメディエーター(ヒスタミン、ロイコトリエンなど)を放出する。これに対しロイコトリエン受容体拮抗剤が効果を持…

おかえりなさい(終末医療を考える)

平成15年厚生労働省資料「人口動態統計」によると、年間死亡者数1015034人の死因1位は癌309465人(31%)、2位は心疾患159406人(15.5%)、3位は脳血管疾患132044人(13.3%)、4位肺炎、5位不慮の事故、6位自殺・・・と続く。 遺伝子治療や量子線治療など治療方法は…

新しい抗インフルエンザ薬治験に入る。

1月23日付日本経済新聞によると、富山化学より新しい抗インフルエンザ薬が治験に入るそうだ。 インフルエンザウィルスは、ヒトの細胞膜にある赤血球凝集素(HA)に吸着し細胞内に侵入する。 次に宿主(ヒト)の細胞の機構を使って増殖し、最後にノイラミニダーゼ…

PR(パブリックリレーションズ)と情報公開

私達は個人として履歴書や会社の面接などで「自己PR」を求められたりすることがあります。 また、企業は率先的に自社の商品や企業理念・活動内容のPRを行っています。 PRは実はマーケティング用語で、Public Relationsの略、「広報」と訳されています。 さて…

骨粗しょう症への理解

日本経済新聞2007年1月19日掲載記事によると、東京大学などでCTの画像を基に骨強度を予測するソフトウェアが開発されたといいます。 一般に骨粗しょう症は骨密度によって診断されますが、実際には骨密度は骨全体に均一ではなく、骨密度の低い部分では、たと…

インフルエンザ流行

−インフルエンザウィルスは変異しやすい。 インフルエンザウィルスの種類は皆さんよくご存知のA型・B型の他にC型と3種類あります。 なぜ変異しやすいかというと、ウィルスというものの構造自体にあります。 人間や細菌の体は細胞を持ち、その中にDNAや…

ハルシオン0.125mg回収。

賦形剤の乳糖をオランダ製からドイツ製に変えただけで、6ヵ月後の溶出時間が15分から30分に延び、自主回収とは! 薬物動態から考えると、やっぱり効果が出始める時間の延長ばかりでなく、消化器官の移動も考えると吸収量にも差が出ると思います。 メーカー(…