インフルエンザ

マスクと日本人

新型インフルエンザの国内感染が確認されてから1週間が過ぎました。 神戸・大阪などでは、マスク着用でないと出社できない会社もあり、私たちの薬局でもマスクを求める患者さんがひっきりなしに入ってこられますが、残念ながら入荷の見込みもありません。 イ…

発熱外来と発熱相談センター

新型インフルエンザ(AH1N1)が関西で広がりを見せています。 今までは政府の対策は、検疫による“水際作戦”に重点が置かれていましたが、こうしてヒトからヒトへの感染が始まった以上、今度は医療体制を確保しなければなりません。 厚生労働省の“新型インフ…

H5N1豚に感染

新型インフルエンザの報道が相次ぐ中、2009年5月4日付朝日新聞に、”鳥インフルエンザ(H5N1)が豚にも拡大”という記事が掲載されています。 これは、神戸大学感染症センターが、インドネシア:アイルランガ大学熱帯病研究所と共同で、2005年5〜7年に402頭の…

新型インフルエンザ:二つの疑問

豚インフルエンザ(これも今ではWHOではインフルエンザAと呼ばれているようですが)もすでにフェーズ5となり、新型インフルエンザと認定されたました。連日テレビのニュースでは、日本で初となる感染者をめぐっての報道が飛び交っています。幸い、今現…

 豚インフルエンザ

メキシコで発生したインフルエンザは25日現在、現地で1324人の感染者を生じさせ、その内死亡者は81人に達していると発表されています。また、アメリカ・ニュージーランドでも感染が確認されています。 これを受け、WHOは緊急委員会を開き、”国際的に懸念…

T−705

以前インフルエンザ治療薬で新型タイプが臨床試験に入ったことを記事にしました。 http://d.hatena.ne.jp/tomoworkaholic/20070123/1174269855 現在インフルエンザ治療薬には、タミフル・リレンザ・シンメトレルがあります。 このうち、シンメトレル(アマン…

タミフルと異常行動…疫学調査

タミフルと異常行動について、疫学調査の結果が、各種報道機関から発表されました。 例えば、産経新聞にはこのような記事が出ています。 タミフル 異常行動「関係なし」 10代への処方禁止見直しも 7月11日8時1分配信 産経新聞 飛び降りなどの異常行動と因…

H5N1

現在H5N1は、近い将来に新型インフルエンザとして大流行の可能性を持つ鳥インフルエンザを意味しています。つまり正確には、”H5N1鳥インフルエンザ”という名称になります。しかし、この鳥インフルエンザが変異を起こし、ヒトからヒトへと感染するイ…

インフルエンザと異常行動

12月17日の日系メディカルオンラインによると、12月16日厚生労働省“インフルエンザ罹患に伴う異常行動研究”の調査結果が発表になっています。 日経メディカルオンラインhttp://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/int/200712/505098.html この調査…

タミフルと異常行動・・・新たな実験結果

YOMIURI ONLINEで「タミフルが脳に達する機構解明へ・・・」の記事が、10月30日に報告されました。 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071031-OYT8T00197.htm 記事によると、BBB(血液脳関門)を越えて侵入した異物に対して、生体内で排出する機…

タミフルと異常行動:ワーキンググループ報告

厚生労働省には、タミフルに起因するのではないかという異常行動について、これを調査するためのワーキンググループ(基礎WG、臨床WG)が設置されています。 このうち、「リン酸オセルタミビル(タミフル)の基礎的調査研究のための基礎的調査検討のためのワ…

リレンザと異常行動

5月15日朝日新聞に”タミフル以外の異常行動”についての記事が掲載されました。 http://www.asahi.com/life/update/0514/TKY200705140393.html 記事によると、厚生労働省(14日発表)は、タミフル以外のインフルエンザ治療薬:リレンザ(ザナミビル)で、2000年…

副作用報告

今私の手元に”ジェイゾロフト市販後調査結果のお知らせ”という書類があります。これは、昨年7月7日に発売された抗鬱薬SSRI”ジェイゾロフト”の発売後半年間に集められた副作用の報告書です。 一般に新医薬品が発売されると、それまで臨床試験を受けて医薬品と…

せん妄

厚生労働省は、22日これまでタミフルと異常行動についての因果関係を否定していた立場から、転落事故を調査しなおすという見解に変わりました。 タミフルのインフルエンザに対する有効性は認識されてはいますが、異常行動の報告がある以上、その因果関係は調…

タミフル緊急安全性情報

タミフルについて、異常行動との因果関係は不明であるものの緊急安全性情報が出ました。 現物は下記のURLで見てください。。 http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/di/scholar/item/drug_data/news/2007/tam070301/pdf/tam.pdf?cPanelId=2900003 緊急安全性情報…

タミフルにみる報道の公正性

今私の住む地区ではインフルエンザの流行がピークに達し、毎日夜9時過ぎまで多くの患者様にタミフルやリレンザをお渡ししています。ただこのピークもあと1〜2週間で終息する事が予測され、今年のインフルエンザも終わりを告げることになりそうです。 2月末、…

タミフル:薬剤師として今しなければならない事

タミフル服薬による未成年者の異常行動が連日報道されています。厚生労働省は、この異常行動とタミフル服薬には今現在相関関係は認められないとしていますが、あるテレビ局のキャスターは既に「この薬害が認められないのは、厚生労働省と製薬企業に何らかの…

タミフルと異常行動

先日来テレビや新聞などで、タミフル服用後の異常行動による自殺が報道されています。 これに対して厚生労働省は、自殺はタミフルによるものとは認定できない事、そしてその有効性・使用を引き続き認めています。 この温度差は何なのか。以下の参考文献を要約…

新しい抗インフルエンザ薬治験に入る。

1月23日付日本経済新聞によると、富山化学より新しい抗インフルエンザ薬が治験に入るそうだ。 インフルエンザウィルスは、ヒトの細胞膜にある赤血球凝集素(HA)に吸着し細胞内に侵入する。 次に宿主(ヒト)の細胞の機構を使って増殖し、最後にノイラミニダーゼ…

インフルエンザ流行

−インフルエンザウィルスは変異しやすい。 インフルエンザウィルスの種類は皆さんよくご存知のA型・B型の他にC型と3種類あります。 なぜ変異しやすいかというと、ウィルスというものの構造自体にあります。 人間や細菌の体は細胞を持ち、その中にDNAや…