タミフルと異常行動・・・新たな実験結果

 YOMIURI ONLINEで「タミフルが脳に達する機構解明へ・・・」の記事が、10月30日に報告されました。
   http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071031-OYT8T00197.htm
 記事によると、BBB(血液脳関門)を越えて侵入した異物に対して、生体内で排出する機構”P糖タンパク”がない個体の場合、通常の場合に比べて、タミフルの濃度が5〜6倍になるという事です。但しこの場合、タミフルそのもの濃度が増えるのであって、タミフルが薬効を示す”活性代謝物”ではない事も示されています。
 前回の厚生労働省ワーキンググループの報告で、ラットに直接タミフルを入れた場合、活性代謝物は生成される事が無いことが報告されていますので、この報告と重ねると、タミフルそのものを脳に注入した場合、異常行動を示すかどうかという実験結果が必要になります。
 この実験は、前回のワ−キンググループの会合で、製造製薬会社に求めていますので、その報告で異常行動を示す理由がかなり分かってくると思われます。
 インフルエンザが流行る季節が近づいてきました。
 あと少しで異常行動の機構が解明されそうです。