新しい抗インフルエンザ薬治験に入る。

1月23日付日本経済新聞によると、富山化学より新しい抗インフルエンザ薬が治験に入るそうだ。
インフルエンザウィルスは、ヒトの細胞膜にある赤血球凝集素(HA)に吸着し細胞内に侵入する。
次に宿主(ヒト)の細胞の機構を使って増殖し、最後にノイラミニダーゼ(NA)を使ってヒトの細胞膜を分解して放出され、次の細胞に感染する。
従来からのタミフルリレンザはこのNAを選択的に阻害して放出されないようにした薬だが、新薬は細胞内での増殖を、ウィルス遺伝子がコピーされるのを阻害することで防ぐという。
認可されれば、国産初の抗インフルエンザ薬で、2009年発売を目指しているそうだ。
特に、新薬は動物実験では鳥インフルエンザに効果があったという。
新型インフルエンザの脅威が迫る今日、開発が期待できそうだ。