PR(パブリックリレーションズ)と情報公開

私達は個人として履歴書や会社の面接などで「自己PR」を求められたりすることがあります。
また、企業は率先的に自社の商品や企業理念・活動内容のPRを行っています。
PRは実はマーケティング用語で、Public Relationsの略、「広報」と訳されています。
さて、実際に私達はこういったPR内容をどこまで信じているのでしょうか。
私見ではありますが、ある程度知識として内容を見ることはあっても、信じてはいません。
それより内容について、知人や第三者の意見を信じる事が多いと思います。
それは、「自分に都合の良い意見は積極的に発信しても、都合の悪い話は隠してしまうだろう。」と考えてしまうからです。

それを裏付けるような出来事が最近続発しています。
雪印しかり、不二家しかり、自分では誤った行為を明らかにせず、内部告発があって初めて非を認めています。
関西テレビの”あるある大辞典”など、報道と言う現場に立つものが責任を負うべき自らの番組を制作会社に丸投げし、内容の信憑性を確かめもしない。あまつさえ、「週刊朝日」から内容にコメントを求められて初めて、非を公表する始末。
本日のテレビ番組ラテ欄には、他局は事実の捏造について確実にコメントしているのに、フジ系では一切ノーコメント。
なんでここまで隠そうとするんでしょうね。

東洋経済から出版されている小山龍介著「TIME HACKS!」のなかに、経営コンサルタント:アイビー・リーのPRに関する話として「真実を伝えなさい。遅かれ早かれ、大衆にはわかってしまうのだ。」と記述があります。
まさに情報公開の重要性を述べたもので、この精神を貫かなければ誰も何も信じる事ができなくなってしまいます。
松下電器の温風ストーブに対する情報公開と対処などは、非を認め誠実に対処する事で、企業の誠実性をアピール出来たではありませんか。

私達医療に携わるものも、人の命に関わっている仕事の為常に情報公開をし、それゆえミスの無いようなシステム作りに取り組んでいます。

人に誠実である事は、すすんで自らを律する事でもあります。
アイビー・リーの言葉は私の胸を打つ言葉の一つでもあります。