POSとSOAP

最近は大学でも症例解析の基礎として、薬歴へのSOAP形式での記載方法と問題解決法を学びます。レセコンにも、電子薬歴の中には、初めから”SOAP形式の記入”がソフトとして入っているものもありますよね。しかし、これは一昔前の薬剤師にはなかなか手法として会得しにくい分野です。「”薬剤服用歴管理記録簿”に何をどんな風に記載したらいいのやろ?」なんて疑問は、零細調剤薬局にはよくある話です。
そこで、私の知り合いの薬剤師・上町亜希子さんのホームページをご紹介します。
  「本当に患者の利益になるPOSと薬歴の管理」http://homepage3.nifty.com/akika-pos-yakuzaishi/index.html#TOP
上町さんは薬学部卒業後、調剤薬局で働かれた後、再び大阪教育大学・大学院で勉強し、もう一度調剤薬局で働きながらこのHPを作成した才媛です。
このHPは、非常に良くできていて初心者にもわかりやすい。特に、POS(Ploblem Oriented System:患者の視点に立って患者の問題点を解決するシステム)とPOMR(Ploblem Oriented Medical Report)・SOAPの関係が良く理解できます。
また、このHPは本にもなっています。
  isbn:9784840808514「本当に患者の利益になるPOSと薬歴の管理」薬事日報社
これで、POSが理解できたら、次の本に進みましょう。それが、
  isbn:4840732825「POSによる標準ケア計画」早川達著・じほう
ちょっと難しく、薬と疾患・ケアまで勉強しないと理解しにくいですが、在宅医療を行うには十分な知識が得られます。早川先生は、北海道薬科大学薬物治療学の先生です。北海道の開局薬剤師と共にPOS研究会も開かれています。