自負というプライド
東関東大震災によって、広範囲の地域で多くの人々が被災した。
同時に、地震に起因する福島原発事故は、人々だけでなく、日本の経済、そして世界レベルでのエネルギー問題までにも多大な影響を与えた。
今後日本は一時的に急激な景気悪化を招く。復興の為に必要な資金を考えると、政府がいかなる策を提示しても、効果を出すのには時間がかかるだろう。
しかし、経済は既にグローバル化している。被災した日本を待つような国はない。
日本の代わりは、既に中国、そしてインドがいる。
世界レベルでの特許出願件数を見ると、2011年に中国は日本を抜いて世界一位になる事をご存じだろうか。
http://j.people.com.cn/94475/7230813.html
そして、知的所有権の保護も同様に急速に進み始めている。
「あの、にせねずみランドの国が。」と言っている場合ではない。
世界経済に参入することで、生き残る為には中国も“郷に従う”事を学んでいるのだ。
経団連も政府も、いまだに日本は“アジアの盟主”といプライドを持ち続けている。
中国などにGDPでは抜かれるが、知的技術ではまだまだ上にあると思っている。
しかし、上記のように事実は既に事なっており、多くの投資家や知的エリートは、日本から中国・インドへのシフトを始めている。
さて、薬剤師はどうだろうか。
薬科大6年生や“三師会”という名前の上でプライドを持ち続けていないだろうか。
現実に、地域包括ケア計画の中では、既に医師の代替は“看護師”となり、地域連携図の中に“薬局”“薬剤師”の名前さえない事に危機感を抱いて行動しているだろうか。
日本経済においても、薬剤師業界においても、実は大事なのは現状認識であり、そしてそれを改善するためには元に戻すではなく、現在の地位から考える“逆転の発想”が必要なのだと考えるのだが、さてどうお考えだろうか。