高齢者が住む家

tomoworkaholic2012-03-07

川に向かう坂の途中に、その住居はある。
大阪と神戸、その真ん中に位置するこの地に建てられた県営住宅は、築30年を超す。
復興を支え、戦後を支えた人達が住んだこの住宅も、いつしか齢を重ね、今は住人が大方70歳を超えた。
階段だけだったエントランスがいつしかユニバーサルデザインとなり、朝ともなればデイサービスのお迎えの車と、車椅子を押す職員で一杯となる。
育てた子供達がここを去り、いつしか高齢者だけが残った集合住宅。
核家族を経て掴んだ私たちの夢はこんなものだったのだろうか。

在宅医療と呼ばれる高齢者ケアを続ける間に見てきた現実。

そんな現実を暫し書き続けることで、未来をより良きものにする術を考えてみたい。