ASKA symphonic concert”SCENE”

 2008年10月1日、台風一過大阪城ホールに向かう公園から見た西の空は、夕焼けが赤く染めていました。
 今日は久しぶりにASKAのソロコンサート、それもsymphonic concertです。
   ASKA symphonic concert tour 2008"SCENE"  http://scene.chage-aska.net/
 昔から、ASKAのメロディラインとあの歌唱力が大好きな私は、ソロコンサートにはできるだけ行くようにしていましたが、今回は大阪シンフォニカー交響楽団をバックにASKAがどんなコンサートをするのか興味深々でした。
 さてコンサートが開幕すると、70人もの演奏者が奏でるASKAの歌の迫力に、いつもとは違う感動を覚えました。2曲目の”girl"こそASKA交響楽団の演奏に合わせようとしている感を抱きましたが、次の”レプリカント”でマッチし始め、その後の”始まりはいつも雨”のピアノから始まり、すぐにクラリネットが主旋律を奏で、ピアノが伴奏に入る中ASKAが歌い、最後に楽団全員が演奏する構成は絶妙でした。
 それからは、いつもコンサートで歌う歌を、ジャズっぽく時にビッグバンド風に、ある時はスウィングして、またバイオリンとビオラを使った二胡を意識した演奏で”蘇州夜曲”を、また劇団四季ばりのミュージカルっぽくしたアレンジや、まさに交響楽団ならではの一大叙事詩を語らんばかりのアレンジなど、音楽とは本当に懐の深いものであることが実感できたコンサートでした。
 しかし、何より今回ギターも弾かずマイクの前でただ歌いぬくASKAの姿に、”ミュージシャン”というより”歌手ASKA”としてのの素質・素養の深さに脱帽しました。”ASKA節”と揶揄される”コブシまわし”など何吹く風、その声で・声量で・迫力で、交響楽団をものともせず、逆に引っ張りぬいた今回のコンサートは最高でした。
 まだ、日本武道館などでコンサートが行われる予定です。クラシックファンでも一度聞かれてはと感じます。