くすりの絵文字(ピクトグラム)

tomoworkaholic2009-04-29

 ピクトグラムという言葉をご存知でしょうか。
 ウィキペディアには”ピクトグラム(Pictogram、ピクトグラフPictographとも)は、一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の一つである。地と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられる。”と記載されています。
 この文章ではよくわからないかもしれません。一番わかりやすい例が、映画館などの誘導灯にある人が走っているような絵、あれがピクトグラムです。

 くすりの適正使用協議会は、くすりにもピクトグラムを作り、薬局でお渡しする薬の袋にもこのピクトグラムを貼付し、患者の注意を喚起しようと利用を勧めており、HPにも下記のように記載されています。
  https://www.rad-ar.or.jp/02/08_pict/08_pict_index.html

くすりを正しく用いていただくため、「くすりの用い方」、「用いる時間のめやす」、「注意事項」などについて、子どもから高齢者まで、誰もが一目で理解できるよう開発された絵文字です。薬剤師は患者さんへの服薬説明時に、また患者さんご自身も飲み忘れ・誤飲を防ぐための「くすりのケアマーク」としてぜひご利用ください。

 薬には決まった時間に飲まなければいけない薬(例えば骨粗鬆症の薬や糖尿病の薬)もあれば、一緒に食べたり飲んだりしてはいけない薬(例えばグレープフルーツジュース類と血管拡張作用のある降圧剤や高脂血症の薬)もあります。
 薬剤師はお薬をお渡しする時はこういったお話をして患者さんに薬をお渡ししていますが、家に帰られて忘れる事もあるかもしれません。その時にお薬の入った袋にこのヒストグラムが貼ってあると、患者さんも注意を思い出していただけるのではないでしょうか。
 少なくともそれを願って、私の薬局ではヒストグラムを貼付しています。
 
 薬も使いようで毒にもなります。そういった患者さんのリスクを少しでも減らすために薬剤師は存在しています。